一台の機械に二組のリール
Good Girl Bad Girl が変わっているのは、一組ではなく連動した二組のリールを走らせ、それぞれが異なるヒロインの人格に結び付いている点です。プレイヤーは賭け金と同じくらい「どちら側につくか」を選んでおり、その選択がゲームの二つの経路のどちらを辿るか、どのシンボル群が働くかを決めます。
同時代の作品としては演出が濃く、スタジオ特有の映画的な3Dスタイルでリールの上にキャラクターの場面が重ねられます。ただし仕組みの面ではベースゲームは一般的なままで、組み合わせは見慣れた形でリールを横切って決着し、分かれた人格は新しい支払い方式ではなく構造上の発想です。
性格の違う二つのボーナス
各人格が独自のフリースピンボーナスを開放し、二つは同じラウンドの見た目違いではありません。ワイルドの振る舞いと配当に適用される倍率の幅が異なるため、どちら側でプレイするかは単にアートワークを変えるのではなく、ボーナスの手触りそのものを変えます。
この分岐が、このゲームが今も流通している理由です。一方の経路は穏やかで頻度の高いラウンドを生みやすく、もう一方はより強く振れるので、プレイヤーは両方を見たあとで好みを固めるのが一般的です。どちらかに決める前に正確な挙動を確かめる場所は、ゲーム内のペイテーブルです。
どちらを選ぶか、セッションの進め方
実務的には、少額で両方の経路を試してから、自分がどの程度の振れ幅を許容できるかで決めるのが有用です。正解はなく、どちら側も機械を打ち負かす方法ではありません。選択は戻りを改善するためのものではなく、自分が付き合いたいリズムを選ぶことです。
2015年公開のこのゲームは、いま主流のクラスターやタンブル系の設計より前の世代であり、古さが出るのは仕上げよりテンポの面です。現代の高ボラティリティなグリッドに慣れたプレイヤーには控えめに感じられ、明確な構造と二つの異なるモードが好きな人には今も読みやすい作りです。